現実的環境におけるエージェントの交渉機構を実現する．特に，事象の因果関係等を考慮した発話生成機構や推論機構，および交渉知識の生成機構を構築し，具体的な応用システムを開発する．

本プロジェクトでは，有用かつ実用性の高いマルチエージェントシステムの構築を目標として，マルチエージェントの協調・交渉に関する基本メカニズムの整備，その応用となるアプリケーションの構築，さらに開発用基盤システムの開発を行う．本グループは，(i) ネットワークとの親和性が高く，OpenGLを用いた高度なインタフェースを提供する，アプリケーション構築のためのインフラストラクチャーの整備，(ii) 実世界の議論のモデルや人間の定性的な思考を応用したエージェントの交渉・推論機構の設計，および交渉知識の生成機構の開発，(iii) 電子商取引支援システムやコミュニティの活動支援システムなど，具体的なシステムの提案・構築を行う３つのサブプロジェクトから成る．