金慶熹,内藤英智
教育,定性シミュレーション
定性的手法を用いた環境教育支援システムの構築
近年の電子計算機の汎用化にともない,計算機を利用した様々なタイプの 教育支援ツー ルが開発されている.本研究では,社会科学の一分野である環境 問題に関して,現象の観 察を通した環境教育を目的とした定性シミュレーション に関して提案する.本研究で示す システムに関して,学習の対象は初等および中 等教育課程の学習者としている.以上の ユーザを対象にして,環境の変化の観察 が可能となるように,環境モデルの構築とシミュ レーションを通した学習支援 機構を構築する.本システムで用いる定性シミュレーション では,グラフベース のシミュレーションモデルを用いる.現象における要因と影響をノー ドとアーク により表記する.シミュレーションプロセスが簡明なので数式を理解すること の できない学習者にとっても,シミュレーション結果を理解できる.時間とともに変化 す る影響や定性値を分析することで対象とする現象の時間的な変化を知ること ができる.
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